[レポート] 「クラウドをセキュアに運用するためは、これっきゃない」 AWS をより効率的に運用するための Sumo Logic とは? – Developers.IO 2019 in TOKYO #cmdevio
先週末 (11/1) 東京・日本橋にて開催された弊社主催イベント「Developers.IO 2019 TOKYO」。そのスポンサーセッションである、Sumo Logic ジャパン株式会社の川上様によるセッションをレポートします。
クラウドベースのログ分析 SaaS である Sumo Logic は SIEM にとどまらない、非常に適用範囲の広い製品ではありますが、本セッションでは(時間の都合もあり)セキュリティに軸足を置いたプレゼンテーションとなっておりました。デモも多く見応えのあるセッションでした。
なお、セッションの最後には Sumo Logic のトレードマークでもあるお相撲さんの人形(ソフトビニール製)が多数客席に投げ込まれておりましたw
宙を舞った力士をお土産を受け取られた方々、おめでとうございました。
AWS をより効率的に運用するための Sumo Logic とは?
スピーカー
- Sumo Logic ジャパン 川上貴史 氏
- 好きな Sumo Logic の機能:Crowdstrike の脅威情報が使える
- 利用者は全員もれなく使える
- Crowdstrike Integrated Threat Intelligence | Sumo Logic
- ポケモン Go
- 最近やっている
- The Pokemon Company International Taps Sumo Logic to Strengthen Data Privacy and Deliver Secure Customer Experiences | Sumo Logic
- GCP 上で動いているがログ管理基盤は Sumo
- タイトル「クラウドをセキュアに運用するためは、これっきゃない」
- クラウドといっても、Sumo はオンプレも出来る
- 当初は「AWS を」という限定したタイトルにしていた
- セキュリティ重視のデモンストレーションも
Sumo Logic とは
- Sumo = 日本の「相撲」
- 別にスーモと発音してもいい
- 10 年くらい前に西海岸で設立された会社
- 日本法人は 2018 年
- 昔ながらのオンプレ SIEM の課題を解決するために設立した
- 相撲の由来 = ファウンダーの飼い犬の名前
- 欧米人にとっては相撲取り(スモウレスラー)は力強くスピーディーだ
- この会社もそうありたい、と願って付けた
- ログもろもろ = 「マシンデータ」
- ためているけど何も出来ていない
- これを大衆化する
- Democratizing machine data
- 簡単に取り込み
- 簡単に可視化
- 何か脅威がせまっている状態を簡単に気付けるように
- Cloud Native のマシンデータ分析プラットフォーム
- オンプレではない
- ここがミソ
- 何かハードやストレージを用意する必要がない、スケーラビリティも利用者は一切考える必要はない
- すぐさま利用開始可能、データ以外何も用意する必要がない
- 仮に、いま 10GB のデータが 1 年後 100GB になった、として、
- 10 倍をオンプレで捌くのは大変
- Cloud Native -> キャパシティは考えなくていい
- オンプレではない
- ワールドワイド
- 2,000 以上の既存顧客、5,0000 ユーザ数
- 事例:コインチェック社
- 金融庁の指導による業務改善のときに Sumo を使った
- コインチェックの導入事例 | Sumo Logic
コインチェック株式会社は、2018年1月の仮想通貨NEM不正流出事故を受け、仮想通貨取引所サービスのシステムをインフラから再構築し、セキュリティの強化に取り組んでいる。その1つとして、ログのモニタリングの強化を行った。(snip)
モニタリングのシステムには、「Sumo Logic」を採用。SaaS型ゆえに短期導入が可能な点、優れたユーザインターフェース、充実したサポートが決め手となった。クラウドサービスのサーバ、オンプレミスのネットワークセキュリティ機器、エンドポイントの端末類のログをSumo Logicに集約。あらゆる事態を想定し、セキュリティ事故の原因になり得る事象が検出されれば、アラートをあげる仕組みを構築した。
Cloud Native Platform
- 全てのデータをひとつの UI で分析
- このデータとこのデータで相関分析、突き合わせが可能
- エラスティックスケール
- 100ペタバイト以上の可用性
- 20億サーチ/日
- 突発的な処理増にも対応
- クラウドエコノミクス
- Pay as glow、AppCatalog
- 課金は月間平均のログ量課金、何のデータの種類なのかは課金対象ではない
- 機械学習を活用した分析
- 瞬時に 100 万件のログの中から root corse を数秒で探せる
- セキュア
- 日本リージョンにも基盤がある、顧客のデータが日本から出ない
- コンプラ基準はきびしいものを取得している
- 国防総省が求めるような基準
- 冗長化もちゃんとやってる(AZ障害にも耐える)
- Operations and Analytics
- インフラ、認証基盤
- 異常値を検知 -> まず Slack に通知、なんてこともできる
- 閾値、外れ値
- マシンデータ(生データ)をインテリジェンス(知識データ))にリアルタイム変換
- テキストデータであれば何でも
- 構造化・非構造化データ
- 性能データ
- Operation : Monitor and TroubleShoot
- Security : Cloud SIEM & コンプライアンス
- Business Insights : Business Outcome
- Collections and Ingests フロー図
- 左側 Installed Collectors:イメージ的にはオンプレ
- 右側 Hosted Collector:クラウド、SaaS
- 例:
- 認証基盤が最初に狙われる
- そこへのアタックを起点にして他の SaaS に異常が無いかをしらべる
Appカタログ
- 1 分で可視化
- ログを集める(Ingest
- プログラミング・クエリ作成等の作り込みは不要
- AppCatalog にないものも、いちどクエリを書けばあとは使い回せる
- アプリケーションと統合 | Sumo Logic
(デモ 1)
- Sumo を使うにはブラウザだけあればいい
- AppCatalog
- SaaS ベンダなので市場ニーズに従って増えていく
- メールアドレスだけでトライアルが始められる、始めたら AppCatalog が見られる
- ダッシュボード
分析
- All your data. All your Insights. Together.
- grep 職人がうんざりする仕事
- あるいは、新入社員がやらされる仕事
- メトリクスとログ数の相関を視覚的に把握できる(オーバーレイ表示)
- 性能データも Sumo にいれてみてほしい
- LogReduce
- 機械学習をつかって砂場の中から「ダイアに近いもの」を探してくれる
- ノイズの排除
- 40586 件/1624 ページを 35 種類 3 ページに圧縮
- Root Cause をクイックに発見
- LogCompare
- 比較元先を任意に指定、差異を簡単に発見
- 今日新たに出たログ、今日なくなったログ
- 本番環境と開発環境
- CrowdStrike も使える
- 脅威情報をお客様のログと突き合わせ
- 潜在的な脅威と震害の兆候を可視化
- CrowdStrike 社との契約は不要、無償で利用可能
- Use Case
- On-premise, Cloud Platform, SaaS
- 全てのログを、単一手製品では到底出来ない多角的・相関ビューを獲得
- 一つの画面で「全ての事象:を同時に把握することが可能
(デモ 2)
- Apache の生ログと CrowdStrike との突き合わせ
- 実在するビジネス攻撃者:125 くらいある
- 顧客情報をブラックマーケットに売る、仮想通貨をマイニングするなど
- Actor : CrowdStrike が名前を付けている
- NUMBERED PANDA
- CHARMING KITTEN
- 〜〜SPIDER、JACKAL
- Meet the Advanced Persistent Threats (APTs) | Threat Actors
- CrowdStrike は脅威情報を的確に入手できる唯一の情報源
- 他のところだと普通に数千万とかかかりかねない
(※編集注 : IPアドレスはSumo Logic社のデモ用IPアドレスであり公開可能と確認しております)
- SIEM 的な使い方
- 地図のヒートマップ
- Intel = 脅威情報
- CrowdStrike との突き合わせ
- Suspicious Login
- 通常あり得ない移動時間で移動している(US -> Egypt を数分とか
- トラフィックのスパイク
- 社内のマルウェアや改ざん
- IOC Security : high = 何か悪いことが起きてる
- IOC = Indicator of Compromise
- セキュリティ侵害インジケーター - Wikipedia
- GuardDuty
- Rare Threat = 他の GuardDuty を使っているところと比べて、どれだけ自社にレア製のあるアクセスが来ているか
- うちがやられてるんじゃないの?
- Rare Threat = 他の GuardDuty を使っているところと比べて、どれだけ自社にレア製のあるアクセスが来ているか
所感
会場もほぼ満員に近く、注目度の高いセッションでした。
個人的にも Sumo Logic は製品としてさわったことがあるのですが、セッションを聞いて「え、そんな機能あった?」と思うこともあり、後から調べて先月追加されていたことを知りました。動きの速い SaaS ならではですが、紹介する側としては勉強が怠れない悩ましい製品ですw
セキュリティに不安を覚えている方だけでなく、ログを扱う全てのシステムに Sumo Logic はオススメです。弊社でもハンズオンを定期的に行っておりますので、興味を覚えられた方は是非お申し込みください!
【11/12(火)東京】「Sumo Logicハンズオンセミナー 〜ログ収集、監視、分析を触って体感しよう!〜」を開催します